インプラントの歯科医師の選び方:その前に知るべきことについても解説

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歯科コラム/2022年9月27日

インプラントの歯科医師の選び方:その前に知るべきことについても解説

インプラントは、従来の治療法にはないメリットが多々あり、歯を失って困っている人には強く推奨できますが、注意すべきこともいくつかあります。特にインプラントの歯科医師選びは慎重に行う必要があるでしょう。
今回はそんなインプラント治療を任せる歯科医師選びで後悔や失敗しないために知っておくべきことを詳しく解説します。

インプラントの歯科医師を選ぶ前に知るべきこと

インプラント体のイメージ

インプラント治療を検討中の方は、次に挙げる3つのポイントを知っておいてください。

【知る①】インプラント未対応の歯科医師がいる

インプラント治療というのは、今でも先進的な医療といっても過言ではありません。大学の歯学部では、インプラントについて学ぶ時間も増えてきましたが、歯科医師の資格を取ってすぐに治療ができる人は皆無に等しいです。虫歯治療や歯周病治療とは比較にならないほど専門性が高いため、インプラント未対応の歯科医師はたくさんいます。
もちろん、歯科医師免許を持っていれば誰でもインプラント治療を行なうことが許されているのですが、実際にできるかどうかは別問題
なのです。

【知る②】「資格を持っている」=「技術が優れている」ではない

インプラントにも「認定医」や「専門医」、「指導医」といった資格が存在しています。
インプラントの学会に在籍して発表などを行い、数年間の臨床経験を積んだのち、試験で一定水準以上の点数を取ることで得られる資格なので、知識や実績の指標にはなりますが、それがそのまま「技術が優れている」ということにはつながりません。
どんなに経験を積んでいても、インプラント手術が下手な歯科医師は確実に存在しているからです。つまり、インプラント関連の資格を持っていることは、ある程度の保証にはなりますが、それだけで治療を任せる歯科医師を選ぶのは賢明ではない
ということです。

【知る③】他の治療に比べ治療期間が長い

インプラントには「人工歯根」があることから、入れ歯やブリッジでは実現できない噛み心地の良さ、見た目の美しさを手に入れられます。これは歯を失った人にとって何にも代えがたいメリットといえますが、従来法と比べて治療期間が長くなるという点も忘れてはいけません。

例えば、保険診療の入れ歯であれば1ヶ月程度で完成するのに対し、インプラントは6~8ヶ月程度かかるのが一般的です。顎の骨にチタン製のネジが結合するのを待たなければならない「治癒期間」が必要であることが治療期間の長さに影響しています。ですから、インプラント治療も通院回数はそれほど多くはないものの、少なくとも半年以上はかかるという点において、従来法とは大きく異なるといえます。

インプラントの歯科医師の選び方

歯科治療の説明イメージ

次に、インプラント治療を任せる歯科医師の選び方について解説します。より良い歯科医師を選ぶためには、次に挙げる6つのポイントに着目する必要があります。

【選び方①】治療前にカウンセリング・問診がある

インプラントは極めて専門性の高い歯科治療であり、詳細について知らない人が大半です。皆さんもインプラントに関する疑問や不安をたくさんお持ちのことでしょう。そうしたインプラントの心配事をきちんと解決する場を用意してくれることは、インプラントの歯科医師を選ぶ上で最低条件といえます。
治療前のカウンセリングや問診を丁寧に行い、インプラント治療への不安をしっかり解消してくれる歯科医師が望ましいです。皆さんもカウンセリングの段階で費用や治療期間、治療手順に関わる疑問を解決しておくようにしましょう。

【選び方②】治療についての事前説明が徹底されている

カウンセリングが終わり、精密検査や診断、治療計画の立案に移行した後も説明を徹底してくれる歯科医師は信頼できます。これらのプロセスは、一般の人にはわかりにくい面が多々含まれることから、かなり丁寧に説明してもらわなければ理解も進みません。何よりもインプラントには外科手術を伴うことから、患者さんご自身が治療の内容を正確に把握しなければならず、そのためには歯科医師による徹底された説明が不可欠
なのです。その段階で不安や疑問、歯科医師への不信感が生じてしまった場合は、セカンドオピニオンを求めることをおすすめします。

【選び方③】お口全体の治療に精通している

インプラントは、顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、それを土台として人工歯である上部構造を装着する治療法です。従来法にはない治療プロセスが含まれるため、インプラント治療に特化した技術や知識、経験が必須となります。だからと言って、インプラント治療だけを行っている歯科医師が最も優れているわけではなく、お口全体の治療にも精通している必要があります。とりわけ歯周病に関する知識や治療実績は重要といえるでしょう。なぜなら、インプラントと歯周病は切っても切り離せない関係にあるからです。

インプラントは虫歯になるリスクがゼロの装置ですが、歯周病にはかかります。「インプラント周囲炎」という特別な病気があるように、インプラントは天然歯よりも歯周病リスクが高くなっているのです。しかも、歯周病は人工歯根を支える顎の骨まで破壊してしまう病気であり、その発症はインプラント治療の失敗へと直結します。それだけにインプラント治療を行なう歯科医師は、歯周病を始めとしたお口全体の治療にまで精通している必要があるといえるのです。

【選び方④】定期的に研修会等に参加している

インプラント治療の知識や技術は常に更新されています。3年前や5年前の知識のまま治療を続けていたのでは、最善といえる医療を提供することが難しいです。
そこで必要となるのが研修会や勉強会への定期的な参加です。そうしたセミナーは数万円から数十万円の参加費を支払う必要があるのですが、金額に見合った治療技術や知識が手に入るため、向上心のある歯科医師は定期的に参加しているものです。皆さんも常に知識や技術がアップデートされた歯科医師に、インプラント治療を実施してもらいたいものですよね。

【選び方⑤】検査設備が整っている

質の高いインプラント治療を受けるためには、歯科医師の技術・知識・経験だけでなく、医院の検査設備が整っていることも重要となります。その中でも特に着目していただきたいのが「3DCT」の有無
です。
インプラント治療では、顎の骨という限られたスペースに、長さが1センチ程度の人工歯根を埋め込まなければなりません。埋め込む位置を誤ると、顎骨との結合が上手くいかないだけでなく、重要な血管や神経を傷つけて深刻なトラブルを引き起こしてしまうリスクもあります。そうしたインプラント手術を二次元的な情報しか得られないレントゲン撮影だけで実施するのはあまりにも危険です。3DCTであれば、顎骨の三次元的な情報が得られ、傷つけてはいけない神経や血管の位置も正確に把握することが可能となります。

【選び方⑥】働いているスタッフの質がいい

インプラントはチームで遂行していく治療です。歯科医師だけが優秀であっても、治療をサポートする歯科衛生士や歯科助手の質が悪ければ治療の質も低下します。
ですから、インプラント治療を任せる歯科医師を探す際には、受付から歯科衛生士、歯科助手まで、スタッフ全員の応対や動きなどにも着目するようにしてください。歯科医師との連携がスムーズで、親身になって対応してくれるスタッフがいる医院の方が大切な治療を受ける場所としてふさわしいといえます。

まとめ

このように、インプラントを任せる歯科医師の選び方には、いくつかのポイントがあります。
また、事前に知っておくべきこともありますので、今回ご紹介した内容を参考にしていただけたら幸いです。
そんなインプラント治療についてさらに詳しく知りたい、疑問や質問に答えてほしいという方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
当院はインプラント治療に力を入れている歯科医院です。